平成５年６月、当社では生産性向上を目的とする専門チームとしてＫＰＳ（クリタプロダクションシステム）活動推進室を設置しました。工程全体の詳細な分析・検討により、ムダを徹底的に省いて工程改善を行い、最も合理的な生産ラインを構築します。これにより格段のコストダウンが可能になりました。 工場の頭脳とも言うべき技術開発部門を担当するチームです。低コストで高品質な製品を生み出すために最適な鋳型の設計・開発から試作品の製作、新規量産ラインにおいてはＫＰＳ手法を用い合理的な作業工程作りまで行います。お客様との綿密な打合せを通じて検討を重ね、多彩なご要望にお応えする鋳造及び加工技術のプロとして、多方面より厚いご信頼を頂いております。 ダイカストマシンおよびグラビティーの２つの鋳造方式を必要に応じて使い分け、焼入・焼戻しといった熱処理や含浸処理などを施し、高強度・高硬度・高耐久性などの要件に合致した製品を製造しています。そのほかサンドキャストにより重要な試作品製作や多種少量生産にも対応いたします。鋳造された製品は加工・組付工程を経て、１日に約20,000個が出荷されています。 当社はアルミ鋳造を技術基盤に、加工・組付を含めたユニット部品の生産も行っており、昭和61年には既に、そのためのワンフロア一貫生産体制を確立しています。鋳造から機械加工及び組付までを一元化することで、仕掛品を無くし、生産管理が容易になり、また製品は各段階ごとに厳しくチェックされますので、品質管理の面でもメリットは大きいと言えます。 品質管理室は、お客様との取り決めによりＱＣ仕様書を作成し、工程内検査（外観全数検査、強度・耐圧等の抜き取り検査）、原材料や製品の成分分析などを行い、要求品質を確保し、お客様より高い信頼を得ています。